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大泉発、ブラジル人アマクラブが始動=7人制サッカー「ソサイチ」=初開催の関東リーグで優勝狙う

会見で意気込みを語った大泉の(左から)菊田さん、ブルーノ、MF八木橋両選手、サンターナ監督

会見で意気込みを語った大泉の(左から)菊田さん、ブルーノ、MF八木橋両選手、サンターナ監督

 日本国内で最高のブラジル人住民比率(9%)を誇る群馬県大泉町で、ブラジル人を中心としたアマチュアサッカーチーム「ニューセントラル大泉」が組織された。南米が発祥とされる7人制競技「ソサイチ」。日本ソサイチ連盟(代表理事=馬場貴嗣氏)が主催する「関東リーグ」が、今年から開幕することになり同クラブも初年度から参戦する。チームは7日に開幕する初戦に向けて準備中だ。

 7人制サッカー「ソサイチ」の専門チームとして、ブラジル人選手を中心とするチームが組まれた。ソサイチとは南米生まれの7人制サッカーで、社交や集まりを意味するポルトガル語が由来の競技という。
 競技普及を目指し、今年から関東で国内初のリーグが創設されることになった。先月23日、東京都内で開幕に関する記者会見が行なわれ、日本ソサイチ連盟から概要が説明された。
 関東リーグは7日に開幕する。試合時間は前後半20分の延長なしで、コートは11人制のおよそ半分。全20クラブが2ブロックに別れ、10月まで各地で総当たり戦、その後、優勝決定戦が行なわれる。
 大泉のチーム運営責任者は高校卒業後、ブラジルにサッカー留学した菊田博之さん(37、埼玉県)。帰国後は社会人リーグに所属しながらプレーを続け、引退後、ブラジルの魅力に引き寄せられ大泉に移住した。
 設立に向けては多文化共存という思いがあったようだ。「大泉でサッカーを通じた共生社会を実現したい。ソサイチには外国人枠が設けられておらず活動がしやすい。競技普及と共に地域社会の発展に貢献したい」と理由を語る。
 在籍選手は23人中18人がブラジル人。ほかに亜国、パラグアイ、ボリビア出身者と多国籍で、まさに多文化を感じさせるチーム構成だ。
 また「ブラジルタウン大泉」の発信もリーグ参戦理由という。「大泉を全国に知ってもらいたい。シンボルと言えるようなチームを目指し、一つの町おこしにもなれば」と展望した。目標はズバリ優勝だ。
 しいては国際人材の発掘、育成にもつなげたいとも。「子どもたちは国籍によって活動が制限されることがある」と問題視し、世代を問わず楽しめるサッカーを通じ、「夢を与えられる場を作りたい」という狙いも明かした。
 初戦の相手は東京の八王子東SC。会見にはFWブルーノ・エヴァンドロ選手も同席し、「どんな日本人選手がいるか、試合が楽しみ」と開幕を待ち望んだ。(取材=東京支社)

 

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 7人制サッカーの関東リーグが開幕するに当たり、日本ソサイチ連盟の馬場貴嗣代表理事は「連盟設立から10年、国内リーグの開催を決意した。世代を超えて楽しめるよう魅力を発信し、よりフットボールを楽しめる文化を創り上げたい」と会見で意気込み。3月からは関西で、4月からは東海、北海道でも開幕を控えるようだ。視覚障害者向け競技やフットサルなど、日本サッカー界の幅が広がっている。富士山のように裾野が広くなれば、それだけ頂上も高くなる?