昨年11月末に発生した、ブラジル南部のサッカーチーム、シャペコエンセ搭乗機墜落事故からひと月余り経ち、1月6日にシャペコエンセの新チームが始動したと6日付G1サイトが報じた。
この日は、事故から奇跡的に生還したが、未だ復帰の目処が立っていないセンターバックのネットが、松葉杖姿でロッカールームを訪れて選手達たちを激励した。
チーム再建を目指す首脳陣は、選手と正式契約に至るまで、その名前を明らかにしない方法を取ったため、情報が届かないサポーターはやきもきする日々を送った。
所属選手のほとんどを飛行機事故で失ったシャペコエンセだったが、6日の新チームお披露目前に名前が公表されていたのは、センターバックのグロッリ、ミッドフィールダーのナジソンとドド、フォワードのネルチーニョとロッシの5人だけだった。この5人の他に25人が、新チームの一員として6日の発表会に登場した。
昨年J2京都パープルサンガで活躍したアンドレイも今年からシャペコエンセでプレーする。
チーム会長のプリニオ・ダヴィ・デ・ネス・フィーリョ氏は、チーム幹部と新監督のヴァギネル・マンシーニ氏を従えて、ホームスタジアムであるアレーナ・コンダーの控え室で、選手たちに歓迎の挨拶をした。
「今日からチームは新しい旅に出る。選手諸君には、希望と楽観主義、決意、闘争心、団結心を持って欲しい。ここ、シャペコエンセのホームスタジアムは、その歴史の中で幾百もの選手を受け入れた。全ての選手はプロとして、また、地域社会や組織の一員としての責任を果たしてきた。そこが、我らシャペコエンセが、他のチームと違うところだ。このチームは家族的雰囲気を持ち、プロとして生きる幸せなチーム、ファンに幸せを届けるチームだ」と新会長は選手達に訓示した。
シャペコエンセは21日にパルメイラスと親善試合を行った後、26日に、ブラジル南部、南東部のチームで争われる地方大会のプリメイラ・リーガ、ジョインヴィレ戦で、2017年シーズンの幕を開ける。