ジョアン・ドリア・サンパウロ市市長の主要政策のひとつである、医療対策「コルジョン」が10日からはじまった。10日付アゴラ紙が報じている。
この「コルジョン」は、サンパウロ市の医療に関してかねてから問題視されていた手術や検査の順番待ちの問題に対応すべく、時間外や夜間診療などを充実させることで手術や検査を積極的に行い、待たなくても検査や診察を受けられるようにする、というものだ。
この「コルジョン」は段階的に進められ、第1弾では3病院での夜間の手術や検査がはじまる。
対象となる病院は、サンパウロ市南部パライゾにある心臓病院(H Cor)とオズワルド・クルス病院(AOC)、それと、セントロのベラ・ヴィスタにあるシリオ・リバネス病院だ。
H Corでは午前中から20時までに1日5件のトモグラフィー、月2千件の心電図検査、月20件の胎児の心エコー検査を行う。AOCでは19時から翌朝6時ならびに16時~22時の時間帯に、トモグラフィーや磁気共鳴検査、乳房の超音波検査に対応する。
シリオ・リバネスでは、平日の18時から21時30分の時間帯を使い1日120件、土曜は7時から13時の時間帯で1日200件の超音波検査(産科、関節、ドプラー全般、乳房生検)に対応する。
4月には第2弾が予定されており、参加する病院も増える予定だ。
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