夏の盛りのブラジル、またも蚊の大量発生の季節がやってきた。
サンパウロ市西部のピニェイロス区では、蚊の大量発生は区役所への苦情の主要テーマの一つで、ピニェイロス川流域の蚊の駆除を求める署名が8300人分集まったと11日付現地紙が報じた。
ジョアン・ドリア、サンパウロ市長(民主社会党・PSDB)は10日、ピニェイロス川で実際に害虫駆除の薬剤散布を実施する場合の物流管理体制について職員に尋ねた。現地紙は12日にも薬剤散布が行われると報じた。
ピニェイロス区のパウロ・マチアス区長によると、同区の状況はまさに混沌としており、夜間などは屋外の電灯に40~50匹の蚊が群がっているという。
ピニェイロス川での薬剤散布後、サンパウロ市は蚊対策の重点箇所選定会議を行うことにしている。
昨年末までのハダジ元市長(労働者党・PT)の市政下では、ピニェイロス川の蚊の駆除剤散布は15日おきに継続的に行われていたが、雨の影響で効力が薄れる事があったかもしれないとしている。
現サンパウロ市政も、蚊の駆除は、その効力を保つために15日間隔で行うと書面で発表している。
またサンパウロ市保健局では、苦情が増えた理由を、夏に入って気温が上昇し、雨も増えたからと書面で回答している。
国立気象観測所(Inmet)は、サンパウロ市は1月10日の時点で、23日連続で最高気温が30度を超えたと発表した。
サンパウロ市の12月の平均最高気温は26・9度、1月は27・8度で、23日連続での最高気温30度超えは、蚊の繁殖には好条件だ。