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サッカーを通じた多文化共生事業

 「ブラジル人サッカークラブ大泉」の存在意義は大きい。7人制競技ソサイチの話だ。チームは関東リーグ初代王者を目標に掲げるが、それよりも大事なのは、運営方針にある「共生」というキーワードではないか。
 所属選手はブラジル人以外に、亜国など南米出身者で大半を占め、日本人も一緒に戦う。つまり団結して結果を出すことで、「ブラジル人と日本人のチームワークで勝利」「共同で取り組んで顕著な日本一になる」といった意識を周囲に与えることができる。
 運営を拡大させ、例えばジュニア部門を設置できれば、外国人児童の拠り所としても貢献できる。愛知や静岡でも参考にすべき取り組みだ。
 当地からしても、デカセギのイメージ向上という恩恵があるのではないか。「サッカーを通じた多文化共生事業」として、地域貢献の成功例となるか注目だ。(祐)