11日以降、サンパウロ市地下鉄や都電(CPTM)、バスで使われているビリェッテ・ウニコ約9万枚が予告なく課金不能となり、対処を求める人たちが、運営会社のSPトランスの窓口に殺到する事態が起きている。11日付G1サイトや13日付エスタード紙などが報じている。
このビリェッテ・ウニコは、前もって課金しておけば、カードを機械にかざしただけでバスや駅への入場ができ、地下鉄や都電とバスの乗継割引やバスの継続利用が利くため、利用者には不可欠な品だが、「不正行為防止」を目的とした使用停止措置が利用者への予告もなく行われたのだ。
全てのカードが使用停止になったわけではないが、昨年4月以降の調査で不正が疑われるカード約9万枚が一時的に使えなくなったとSPトランスは発表している。
利用者たちが対処を求めて、市中央部の11月15日通りにあるSPトランス本部に退去したため、11、12日は従来の設備で対応しきれないほど長蛇の列が出来た。
SPトランスは11日、12日からは対応窓口を20に増やし、営業時間も現行の8~17時から6~20時に拡大すると発表した。