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「普段より注意して生活を!」=マナウス総領事館が注意喚起=刑務所暴動、囚人大量脱走で

錦戸健会長(2009年撮影)

錦戸健会長(2009年撮影)

 1月1、2日、アマゾナス州マナウス市内の刑務所で暴動が起き、囚人225人が脱走した。脱走者のうち148人は捕まっておらず、市内等で起きる犯罪組織間の報復殺人や脱走犯による強盗が起きている。市内商店街も営業時間を短縮するなど、不安を抱えつつ生活している様子が伯ニュースサイトで伝えられた。同市内日系団体に実際の様子を取材した。
 西部アマゾン日伯協会の錦戸健会長に電話取材すると、今のところ日系人への被害は起きていないとのこと。「犯罪組織間の抗争による殺人は起きている。また、強盗は組織に属さない脱走犯の犯行という可能性もある。普段より注意して生活しているが、今のところは商店街等も普通に経営している」と市内の様子を語った。
 錦戸会長は「とにかく気をつけること」と強調。「『気をつける』と言っても、ついつい気を抜きがち。犯罪組織の抗争に巻き込まれないように、狙われないような行動をして欲しい」と呼びかけている。
 また、アマゾナス日系商工会議所職員は、「在マナウス日本国総領事館の注意に合わせ行動、会員にも注意喚起している」と現在の状況を語った。同会議所のほとんどの会員は企業関係者だが、工場等は通常の操業をしている。
 マナウス総領事館サイトに13日に掲載された治安情報によると、アマゾナス州とロライマ州には国軍兵士が100人ずつ派遣され、逃亡者の捜索等治安維持の応援にあたっている。
 同総領事館からは周囲に溶け込む服装(目立たない服装)で出かけること、貴重品・大金を持ち歩かない、夜間の外出は控える、出来るだけ団体行動をすることを呼びかけている。
 さらに、銃撃戦に巻き込まれた場合はまず安全な場所へ退避すること、退避できなければ犯人との間に障害物を置き身を伏せて隠れることを指示している。