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サンパウロ市の麻薬汚染地帯、クラコランジアで大混乱=麻薬常用者と軍警が対立

 17日夜、サンパウロ市中央部のクラコランジアで、軍警と麻薬常用者の抗争が起き、8人の逮捕者が出た。18日付現地サイトが報じている。
 抗争は17日午後9時ごろ、カンポス・エリジオスにある地下鉄ルス駅近くで起こった。このあたりには最近、麻薬常用者たちの仮設住居が出来ていたが、通行人や車の邪魔になるため、軍警が立ち退きを求めた。
 すると、麻薬常用者約300人が軍警に石を投げるなどして反抗しはじめ、そのうちのひとりが仮設住宅に火をつけてもやしはじめた。
 現場が騒然となったため、軍警はゴム弾を使ったりして事態の収拾をはかったが、動揺した子供たちが周辺を泣きわめいて走るなど、混沌とした状態となった。
 この騒ぎで、8人の麻薬常用者が逮捕され、軍警もひとり負傷した。
 また、この混乱に乗じて近隣にあった六つの店に略奪者が入り、店を荒らして去っていくなどといった混乱も見られた。