ブラジルサッカー、ジュニア世代(20歳以下)チームNo・1を決めるコッパ・サンパウロ決勝進出を決めていた、サンパウロ州ジュンジャイー市本拠のパウリスタが、25日の決勝目前に出場資格を取り消されたと24日付現地紙が報じた。
同チームは、「20歳以下の選手のみが出場できる」という規定に反し、22歳の選手を起用していた。
サンパウロ州スポーツ裁判所(TJD)は23日、22歳のエルトン・マテウス・カルドーゾ・ロドリゲスが偽装の身分証明証を使い、19歳のいとこのブレンドン・マテウス・アラウージョ・デ・リマとして出場していたことを確認した。
ブレンドン本人は現在、リオデジャネイロ州で窃盗と薬物密売容疑で収監されている。エルトン・マテウスにも、今後、刑事罰が下る可能性がある。
同州TJD所長のアントニオ・オリン警部は、「(準決勝でパウリスタに敗れた)バタタイスから告発があり、ブレンドン本人はリオで収監されていることを突き止めた。パウリスタには今日(23日)午後2時までに同選手を出頭させるよう要請したが、ブレンドンことエルトン・ロドリゲスが姿を消したという調書だけが送られてきた」と語った。
パウリスタ側は、チームもエルトンに騙された被害者で、故意に年齢制限を超えた選手を起用した訳ではないと釈明している。
またTJDも、パウリスタが故意に22歳のエルトンを起用した事実は認められないため、当面の処分は今年のコッパ・サンパウロ失格のみに留めるとした。
なお、25日午後4時にサンパウロ市西部パカエンブー競技場で行われる決勝には、準決勝でパウリスタに敗れたバタタイスが進出し、コリンチャンスと優勝を争う。