【既報関連】昨年末のクリスマスプレゼントに引続き、国民的人気漫画『モニカ』の作者であるマウリシオ・デ・ソウザさん(81)から先日、多くのブラジル籍生徒を抱える滋賀県湖南市の小中学校などに対して、心温まる贈物が届けられた。
マウリシオ・デ・ソウザ・プロダクションの沖野リカルドさんらが訪日し、湖南市教育委員会を訪問。「アテンソン(注目して)」、「パラベンス(がんばったね)」などと書かれた、4種類のキャラクター入り学習用スタンプ20セットが届けられた。
学習用スタンプは市内の日枝中学校で日本語教室を担当する、青木義道教諭(38)の考案が発端。保護者向け配布物のうち必ず目を通して欲しいものに「インポルタンテ(重要)」と手製印を押したことが全国の研修会で発表され、教師の間で反響を呼んだ。
昨年9月には、金壽堂出版の協力を得て市販化され、全国紙で取り上げられるまでになった。それを知ったマウリシオさんが、「ぜひとも力になりたい」と協力を申し出て、今回の寄贈に至ったという。
スタンプ寄贈後、日枝中学校では9人の生徒が集り、池本忠好校長から手渡しされると、生徒らの間では感激が広がったという。作製された50セットのうち、30セットは東京のブラジル大使館や国内のブラジル人学校へ寄贈され、ブラジル人生徒を抱える教育現場で重宝されそうだ。