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カシオ、関数電卓で市場開拓=ブラジルの教育レベル上昇も目指す

新商品をPRするカシオ・ブラジルの社員

新商品をPRするカシオ・ブラジルの社員

 カシオ計算機株式会社(本社=東京都)の現地販売子会社、カシオ・ブラジルが19日、ブラジル用に開発された関数電卓「クラスWix」シリーズを発表した。
 同商品は全メニューポ語表示で、ブラジルの教育レベル向上を目標に開発された。また計算メニューは+(プラス)や-(マイナス)、棒グラフなどが絵や記号で表され、分数やルート計算等も教科書と同じ書式で表示される。
 同シリーズでは3種の関数電卓が発表され、価格は99~199レ。
 新商品の発表会見では、同社がサンパウロ市内の公立高校を対象に行う社会貢献事業「プロジェト・ピロット」についても説明があった。ブラジル教育省の支援を得て、対象校の数学の授業に「クラスWix」シリーズを導入するほか、教師のサポートも行う。現在までに25校に導入され、生徒の計算力の向上が確認された。
 会見に出席した風見オースティン営業課長は、「ブラジルにおいて初めて当地教育のために開発された商品。またプロジェト・ピロットにも注力し、ブラジルの教育レベルを上げたい」と新商品にかける思いを語った。