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ドリア・サンパウロ市市長が中東を訪問=公共施設民営化への第一歩

 ジョアン・ドリア・サンパウロ市市長は、12日から4日間、中東を訪問することを決めた。目的は市内の有名公共施設の民営化を進めるためだという。1月31日付エスタード紙が報じている。
 ドリア市長が訪れるのはアラブ首長国連邦とカタールで、ドバイやアブダビ、ドーハの投資家たちに会うのが目的だ。
 ドリア市長はそこで、選挙のときから公約に掲げていた市内有名公共施設の民営化を進める目算だ。民営化の対象は、インテルラゴス・サーキットやアニェンビ・サンボードロモで、パカエンブー・スタジアムのネーミング・ライト(命名権)なども含まれる。
 なお、ドリア市長は、経費節約のため、国際関係局長のジュリオ・セルソン氏だけを帯同。旅費や滞在費は先方もちだ。セルソン氏は「こうした国々の投資を呼び込み、雇用促進につなげられれば」と語っている。
 ドリア市長は3月に韓国、5月に米国と、同じ目的での訪問を予定しているという。
 ドリア市長の最初の訪問地が中東となったことは、サンパウロ市の外交方針が変わったことを意味する。フェルナンド・ハダジ前市長は常に南米を中心に考えていたが、セルソン氏は「南米に商談の可能性があるならそれが最善だが、我々は可能性があれば、どこにでも出て行く」意向であることを明らかにした。