今年10月に県人のブラジル移住百周年式典を行なう和歌山県人会が先月29日、聖(サンパウロ)市の同会会館で定期総会を行なった。記念事業の詳細や、谷口ジョゼー会長の続投が決まった。
1期2年を終えた谷口会長は、年中行事のピクニックや屋台祭り、日本祭り参加に加え、会報発刊といった試みを紹介し、将来を見据えて「次期会長を育成することも必要」と語った。単一シャッパにて続投が拍手で承認され、ほぼ変わらない陣容で百周年事業に臨む。
新旧年の活動内容、会計や予算案も審議され問題なく承認された。移住百周年を昨年に迎えたとされ、記念式典はサンパウロ州議会で行なうことになった。県にルーツのある羽藤ジョージ州議の取り計らいによるもの。総会当日も会館を訪れ、記念事業に向けて激励した。
29日午前9時に法要、午前10時に式典を開催する。仁坂吉伸県知事らだけでなく、ペルーや亜国など隣国からも慶祝団を予定する。また会初となる記念誌の発刊も企画しており、記念行事の特別予算は収支ともに12万レアルを計上した。3年前の創立60周年と同様、寄付金でまかなう考え。
会館の一部改修が、役員会で決議されたことも報告された。雨漏りにともなう対処で、屋根の設置を機に屋根下に倉庫を増築するという。なお前年の収入は約19万レ、支出は約18万4千レだった。