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山形放送が特番で撮影に=県人会が郷土食で歓迎

県人会青年部による芋煮のレシピを取材する陣内アナ

県人会青年部による芋煮のレシピを取材する陣内アナ

 山形放送の陣内倫洋(じんない・ともひろ)アナウンサーとディレクターの奥山剛(おくやま・つよし)さんが1月下旬、日系社会の取材のため当地を訪れた。地元の情報番組でブラジル特番を予定しており、県人移住者やその子弟らと交流するなどした。
 同月28日に着聖した2人は翌日、ダリア園で有名なスザノのイペランジアホームを訪ねた。山形県川西町からの球根寄贈がきっかけで、創立から携わる管理者の藤倉敬三さんも県出身とあってゆかりが深い。来月に先ごろを迎えるが訪問時は植え付けの時期で、管理の仕方や20年以上の歴史などを聞いた。
 荒木克弥さんの花卉農園(アルジャー)にも撮影に訪れ、同日夕方にはサンパウロ市に戻り移住者との交流会に参加した。青年部や婦人部、篠原俊巳会長、芸術家の豊田豊さんらが出迎え、会特製の芋煮をふるまった。日本祭りでも販売する郷土料理で、青年部が中心になって腕を振るった。偶然パラー州ベレンから旅行で訪れていた一世も参加するなど、幅広い層の20人ほどと親睦を深めた。
 陣内アナは出来上がった芋煮に、「里芋の食感など、地元のものとは少し違いがあるがおいしい」と舌を巻いた。カメラを回す奥山さんも「肉の旨味が感じられる」と当地らしい味が印象的だった様子。当地特有の熱帯果樹やカイピリーニャも味わい、県出身者による民謡披露でふるさとの雰囲気にも包まれた。
 翌日以降はグァタパラ移住地、サンパウロ市内の市営市場や日系スーパー、移住史料館を訪れるなど、取材最終日の2月1日まで精力的に活動した。収録の様子は日本時間17日夜、山形放送で放映される予定。