15年8月13日に大サンパウロ市圏のオザスコ、バルエリ両市で起き、17人が犠牲となった大量殺人事件で、起訴されていた軍警ら4人が陪審裁判にかけられることとなった。9日付現地紙が報じている。この事件では、17人の他に、7人も殺されかけた。
この事件の裁判では、軍警3人と市警備隊員1人が殺人罪と殺人未遂で陪審裁判に回されることになった。オザスコ地裁のエリア・キノシタ判事は「4人の被告のアリバイは不充分」「検察による証拠はほぼ固まっている」とし、「同僚らを殺された復讐としての虐殺」との検察側の見解を支持した。
証拠が固まっていることや残虐性から、同判事は、民間人が判断して刑を決める陪審裁判にかけることを決めた。
容疑者の一人で軍警のヴィットル・クリスチウデル・シウヴァ・ドス・サントス被告は、虐殺事件の1週間前に起きた6人の殺害への関与も疑われている。