サンパウロ市の電車網では8、9日と立て続けにトラブルが発生しているが、10日付現地紙によると、サンパウロ市の地下鉄は、2014年から16年の間に、維持費と改善費を大幅に減らしていたという。維持費は14年の1億1千万レアルから4700万レアルへと57%減、改善費は4億900万レアルから1億6800万レアルへ59%減だったという。また、線別の資金投与額も、5号線の87%を筆頭に大きな落ち込みが見られている。この間の不況がいかに大きかったかを物語っているが、遅れている建設工事に伴う契約や建設の費用の負担増も大きいはずだ。財政的に苦しい時期には違いないが、トラブルは少なく願いたいものだ。
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大サンパウロ市圏エンブー・ダス・アルテス市長のネイ・サントス氏が、遅ればせながら9日より市長職を果たしはじめた。同氏は昨年10月の選挙で79・45%の得票を得て圧勝したものの、麻薬の密売取引をする犯罪集団のリーダーとの疑いを持たれ、同年12月9日に逮捕状が出て以来、失踪を続けていた。だが、8日に最高裁から逮捕状が却下されたために同市に戻り、40日遅れでの市長就任となった。市長は無罪を主張しているが市民の感情はいかに。
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年明けからずっと天気が悪く、かなりの雨が降り続いていたサンパウロ市だが、ここのところようやく落ち着いたか、雨が降らない日が続いている。気温もそこまで高くないため、こういう時にこそ外出したいのに、あいにく、カーニバルのブロッコは解禁されておらず、もう1週間の辛抱。カーニバルの時は晴れて欲しいが、果たして。