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《ブラジル》新法相候補はメンサロン弁護士=検察庁に対して批判的とも

 最高裁判事への指名を受けたアレッシャンドレ・デ・モラエス氏に代わる法相に有力視されているロドリゴ・パシェコ下議(民主運動党・PMDB)が、メンサロン事件の被告の弁護をし、検察庁の批判まで行っていたことがわかったと、13日付フォーリャ紙が報じている。
 パシェコ氏は弁護士で、2014年にミナス・ジェライス州選出の下議だ。40歳とまだ若いが、下議当選前には、労働者党政権の議会工作での不正を摘発したメンサロン事件の裁判で、被告であった農業銀行関係者の弁護を担当していた。
 パシェコ氏は元法相でもあったマルシオ・トマス・バストス氏らの弁護士チームに在籍し、同銀行元総裁のカチア・ラベロ被告などを弁護。その際、「検察は大した証拠もないのに、被告を犯罪人に仕立てている」と検察を批判する文を書いていた。カチア被告は16年8カ月の実刑判決を受け、服役中だ。
 また、2013年には、「事件捜査実行の権限を検察庁から警察に移管させる」とする憲法修正案37号(PEC37)に賛同する立場をテレビで表明している。同法案は議会の全体投票で却下されている。