ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | ドリア・サンパウロ市市長=市政1カ月目はかなり好評=「悪い」はわずか13%=積極的な政策展開が信頼に=パフォーマンスでも人気

ドリア・サンパウロ市市長=市政1カ月目はかなり好評=「悪い」はわずか13%=積極的な政策展開が信頼に=パフォーマンスでも人気

ドリア市長(Fernando Pereira/SECOM-PMSP)

ドリア市長(Fernando Pereira/SECOM-PMSP)

 ジョアン・ドリア・サンパウロ市市長(民主社会党・PSDB)就任1カ月で行われた、同氏の市政に対する世論調査の結果が、11日にダッタフォーリャから発表された。それによると、市民の44%が「よい」と評価し、「悪い」はわずか13%と、かなりの好評振りを印象付けた。12日付フォーリャ紙が報じている。

 今回の調査は8~9日にサンパウロ市民1029人に対して行われ、誤差は3%以内となっている。
 それによると、就任1カ月でのドリア市政に対する満足度は44%で、「普通」が33%、「悪い」は13%、「わからない」が10%だった。
 これは、2013年6月に起きた電車代値上げに反対するマニフェスタソン以降、前市長のフェルナンド・ハダジ氏(労働者党・PT)への支持率が、「よい」が軒並み10%台と低調だったことを考えると、久々に好評な市政といえる。
 また、「新市長は期待通りか」の質問も、「期待通り」32%、「それ以上」20%と計52%が肯定的な評価を行っており、「期待以下」の39%を上回った。
 市民がドリア氏に抱いている印象としては「頭が切れる」(92%)、「誠実」(74%)、「働き者」(72%)、「民主的」(66%)、「謙虚」(66%)と、こちらも肯定的なイメージを持たれている。
 こうしたイメージを抱かれる理由としては、ドリア氏が就任早々、マルジナル・チエテやピニェイロスの制限速度変更を行ったり、医療改革(コルジャン)や清掃計画(シダーデ・リンダ)といった、公約時から持っていた案を次々と実現させていることがあげられる。シダーデ・リンパに対する評価も、「よい」が59%と高い。
 また、自ら清掃員と同じ格好をして街に出ている姿や、遅刻した局長などに罰金を課すこと、1日にかなりの会議数をこなすなどの逸話が好評を得ているようだ。
 PSDBの政治家は元来、高所得者や高学歴、高齢者からの支持率が高いが、現時点でのドリア氏は、PTが強いとされている低所得者層や低学歴、若者からも軒並み35%以上、「よい」の評価を得ている。
 また、同市長は企業家出身で、市政でも数百の企業が市のサービスのために献金を行っていることが知られている。だが、それに対する市民の印象も「企業が市のためにやっている」と思っている人が73%で、「社のイメージアップのため」と思っている人の20%を大きく上回った。