在聖日本国総領事館(中前隆博総領事)は、日伯文化連盟アリアンサ(大城幸夫会長)へ草の根文化無償資金協力を通じた約6万7千米ドルまでの「機材整備計画」支援を決定し、15日に贈与契約署名式を総領事執務室で行った。
この資金は、現在建設中の新校舎ピニェイロス校(Centro Cultural Pinheiros)のパソコンや音響機材等の導入に活用される。新校舎は、日本語教育、日本の多様な文化に触れる場となる。
中前総領事は、アリアンサの卒業式に参加した際、高度な日本語を習得した卒業生を目の当たりにし「大変感銘を受けた」と喜び、長く大変な日本語の普及に尽力してきたアリアンサへ深い敬意を示した。
大城会長は「この六十年で一番の贈りものだ」と謝意をのべ、「日本政府の協力は私たちにとって大変意義のあること。今後の責任はより重くなるが、精一杯頑張りたい」と決意を語った。
式後の懇談で、大城会長は視察を兼ねた「現地での朝ご飯」に招待し、中前総領事は「ぜひ訪問したい」と意欲を示した。ピニェイロス校は今年の7月中旬に開所式、8月頃からの活動開始を目標としている。