ブラジル連邦最高裁は21日、ジョゼ・サルネイ元大統領(民主運動党・PMDB)について言及しているラヴァ・ジャット作戦での報奨付供述(デラソン・プレミアーダ)を、パラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事の管轄にはしないという判断を下した。22日付フォーリャ紙が報じている。
サルネイ氏はロメロ・ジュカー、レナン・カリェイロス両上議(共にPMDB)と共に、トランスペトロ元総裁のセルジオ・マシャド氏のデラソンでラヴァ・ジャット作戦を妨害しようとしたと明かされ、検察庁の捜査対象になっていた。
サルネイ氏は15年1月限りで上議を勇退しており、現在は政治活動は行っていない。よって通常なら一般人扱いで、ラヴァ・ジャット作戦だとモロ判事の管轄になるはずだった。その見解に関しては、1月19日に急死した最高裁の前報告官のテオリ・ザヴァスキ氏も同様の見解で、引き継いだ現報告官のエジソン・ファキン判事もその意向だった。
だが、21日にファキン判事が所属する最高裁第2班で投票を行った結果、同判事を除く4判事が、サルネイ氏の件は既に最高裁で扱い始めているからとして反対し、判断が逆転した。