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東西南北

 昨日付本頁でも報じた、サンパウロ市南部パライゾーポリスの大型ファヴェーラでの火災の詳報について。午後1時30分頃から始まった火災は結局300世帯を焼き出し、約1200人が住居を失った。だが、現地紙の報道では、同ファヴェーラの住人たちが力を合わせてバケツでの消火作業を行っていたと、一致団結振りを高く評価していた。その甲斐もあってか、煙を大量に吸って気分が悪くなった女性が2人出た以外は、負傷者らしい負傷者も出なかった。出火原因は、クラックを吸っていた人が出した炎にあったと見られている。家を失った人たちへのあたたかい助け合いも願いたいところだ。
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 1月は390ミリもの雨が降ったカンタレイラ水系が、2月は中旬から長く居座った熱帯高気圧の影響もあって、94ミリと、100ミリを割る低調な降りで終った。ただ、水位は未開水域を除いて62%台と、特に大きく下がったというわけでもなかった。予報では3月上旬はまた強い雨が降りやすくなるというから、水害への備えが必要となりそうだ。本格的な雨季は実質、今月が最後だ。乾季に入る前に、どのくらい水位で貯金できるかも気になるところ。
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 州選手権も真っ只中の現在、並行して行われているブラジル杯の試合が1日に開催された。コリンチャンスは、サンタカタリーナ州の無名チーム、ブルスケから得点が奪えず、最後まで0―0で決着が着かなかったため、PKでなんとか振り切るという、ピリッとしない試合をした。州選手権に集中している最中だけに、その間に試合を挟むのは難しいのかもしれないが。