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《ブラジル》携帯電話回線数の減少傾向続く=メッセージアプリの普及が要因か?

かつては1人で何社もの通信会社の番号を持つことが主流だった(Arquivo/Agência Brasil)

かつては1人で何社もの通信会社の番号を持つことが主流だった(Arquivo/Agência Brasil)

 ブラジル国家電気通信庁(Anatel)発表の数値によると、今年1月のブラジル国内の有効携帯電話回線数は、昨年1月と比べて5・38%減少したと2日付ニュースサイト、アジェンシア・ブラジルが報じた。
 今年1月の回線数は2億4342万本で、昨年12月と比べても0・27%減少している。
 Anatelは、契約回線数の減少は、固定電話と携帯電話間の通話料が下がったことなどが原因と見ている。「他の通信会社の番号に電話をかけても、通話料があまり高くつかなくなったことにより、利用者は複数の通信会社の回線を契約する必要がなくなった。景気低迷も消費者に携帯電話からのネットアクセスを思いとどまらせた」というのだ。
 専門家は、携帯電話の利用者が、電話をかけるのではなく、メッセージ送受信アプリを多用するようになったことも契約回線数の低下の理由と見ている。
 契約形態別に見ると、前もって料金を払っておき、その料金の分だけ通話できる、プレ・パゴと呼ばれるタイプの契約が過去12カ月で10・88%、実数で2千万件の減少を記録した。
 週あたり、または月あたりの通話時間、ネット使用量などが固定されていて、週毎、月毎に後から支払う後払い型の回線契約(ポス・パゴ)は8・41%、実数で617万件増えた。
 また、2016年全体を2015年と比較すると、携帯電話の回線契約数は5・33%、実数で1370万件減少した。