今年のカーニバルが5日、正式に幕を閉じた。サンパウロ市でも4、5日の週末は市内各地でブロッコが練り歩いた。一番盛り上がったのはやはり、パウリスタ大通りに近いコンソラソンで行われたダニエラ・メルクリのコンサートだ。2013年の同性愛結婚公表後、人気が再上昇した「アシェーの女王」は、数々のヒット曲の披露に加え、人種や女性、同性愛者への差別に対するメッセージを発し、今や抗議活動の市内最大拠点にもなっている同地域で聴衆たちを沸かせた。こうしたことも昨今らしい風景か。祭りのあとは淋しいものだが、あの楽しさを日常への活力として取り込んでいきたいものだ。
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落書きの取締りや罰金が厳しくなったと頻繁に報じられているサンパウロ市だが、4日付の官報によると、落書をして責任を追及された人は、罰金刑に問われる前に72時間、つまり3日間の猶予を与えられることになるという。つまり、その時間内に消せばお咎めはなくなるが、それでも消さない場合には、最低で5千、最高で1万レアルの罰金を支払うことになるという。この件をめぐっては、ドリア市長と落書家たちとの対立が激しかったが、収束するか?
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今日7日から、サッカーの南米選手権、リベルタドーレス杯のグループ・リーグが開幕する。今年は例年より多い8チームが参加するブラジルだが、早速今夜、注目のシャペコエンセが登場する。昨年11月のコロンビアでの悲劇的な飛行機墜落事故を受けての出場だけに、世界中の注目を集めているが、今夜は敵地ベネズエラでのズーリア戦。健闘を祈りたい。
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