NGOブラジル人労働者支援センター(TRABAS)が実施する日本語教師の派遣事業を通じ、上智大学でポルトガル語を専攻する長嶋里奈さん(20、茨城)と奥富景人(よしひと)さん(21、埼玉)がサンパウロ市近郊のサンベルナルド・ド・カンポ市のアルモニア学園で2月中、日本語の授業補助や日本文化のプレゼンを行った。
同事業は子どもたちに「生きた日本語を届ける」ことが目的。日本からの参加を希望する学生を対象に、2013年から毎年日系学校に派遣している。
長嶋さんは日本のブラジル人学校でボランティア経験があり、アルモニア学園での活動を始めるとすぐに「生徒の雰囲気も授業の組み方もボランティアしていた場所とそっくりだった」と共通点を見つけた。奥富さんも「大学で受講した日本語教育についての授業が役に立つ場面が何度かあった」と振り返った。
さらに「現地で勉強をさせてもらった。ポ語でずっと授業することも初めてで、良い経験になった。今回の活動を通して成長が出来たと思う」と成果を語った。