サンパウロ市中央部パルケ・ドン・ペドロ区の橋の下で6日夜、火災が起き、同市の動脈の一つであるレステ・オエステ線(東西線)からラジアル・レステに降りる橋の周辺の交通は、一時、全面的に閉鎖された。
火災が起きたのは6日午後8時頃。サンタ・マジオレ病院の前にあるエヴァリスト・コモラッチ橋の下で路上生活者達が焚き火をしたところ、橋の下にたまっていたゴミに火が移り、瞬く間に炎上したという。
橋のそばの水路をはさんだ対岸の道路で暮らす路上生活者によれば、同橋の方から煙が上がったと思ったら、10分もせぬうちに約5メートルの高さの炎が燃え上がり、橋の下に住んでいた人達の小屋やゴミを焼き尽くしたという。駆けつけた消防や警察は橋の補強を兼ねた壁の一部を壊し、消火作業を行った。
この火災で、同橋やグリセリオ区の州立病院前からラジアル・レステに入る橋などは6日夜から全面閉鎖となった。
7日朝からは、橋そのものがどの位の被害を受けたかを確認するため、市インフラ工事局による現場検証が行われ、同日昼前には橋の通行が一部開放された。昼前に開放されたのはペーニャ方面行き左側1車線(3車線閉鎖)で、昼過ぎには更に2車線が開放された。
インフラ工事局では、トラクターで橋の下の壁や瓦礫を撤去した後に橋の強度や構造への影響を再確認した上で、橋を支えるための新たな構造物を設置する意向で、この工事が完成するまでは、ペーニャ方面への車線閉鎖やグリセリオ橋への迂回などの交通規制が継続される。
現場付近の交通規制が継続されているため、ラジアル・レステなどは8日になっても混乱や渋滞が続いているが、この火災による死傷者は出ていないという。(7日付G1サイトやアジェンシア・ブラジル、フォトス・プブリカスなどより)