《ブラジル》リオ・グランデ・ド・スル州を暴風雨が襲う=死者1人、非常事態宣言の町も
リオ・グランデ・ド・スル州で12日未明から暴風雨が発生し、死傷者や自宅退避を余儀なくされる人が出た町もあると12、13日付現地紙サイトが報じた。
被害が特に大きかったのは同州北部の山間部にあるサンフランシスコ・デ・パウラ(SFP)で、わずか12秒で全てが崩れ落ちたと証言する住民や、10メートル先まで壁が飛ばされた家、鉄骨が飴のように曲がった体育館の屋根など、暴風雨の爪あとを示す例に事欠かない。同市内7区では、屋根が飛んだり壁が傾いたりした家や、完全倒壊した家などが約400軒出たという。
同市では、礼拝出席のために道を歩いていた24歳の青年が、風で飛ばされた鉄製の看板で頭部を直撃されて死亡。家屋倒壊に伴う骨折その他で市内の病院に運ばれた人は70人以上いた。特に重傷の患者2人は、ポルト・アレグレ大都市圏のカノアス市の病院に転送された。
SFPの市役所によると、家屋の全半壊などで避難を余儀なくされた人は1600人に及び、体育館や親族の家に身を寄せたりしている。一方、当初10人と伝えられた行方不明者は全員、所在が確認できたという。同市市長は非常事態を宣言する意向で、州知事も支援を約束した。
今回の暴風雨による被害は、その他の町でも報告されている。その一つは隣のカシアス・ド・スル市で、幹線道路の国道116号線が冠水や土砂崩れで封鎖された。
同州中央部では、サンタマリア市で23世帯が水の孤島に取り残され、消防によって救助された他、道路の冠水のため、国道392号線も一時的に封鎖されたという。
雨の降り出しが少し遅れた同州北部でも、マラウ市などで被害が報告され、防災局職員が屋根を覆うビニールシートを配る姿などが見られた。
州都のポルト・アレグレでも、市北部を中心に洪水や浸水、停電などの被害が出たという。
なお、同州に強い風や雨をもたらした寒冷前線は、13、14日にブラジル南東部に到達すると見られている。