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サンパウロ州内陸部=強盗が現金輸送車爆破、警官死亡=近隣住民はお札を求めて街道へ

 サンパウロ州内陸部のバリーニャで13日、重火器で武装した強盗団が現金輸送車を襲って爆破した後、逃走中に警官を射殺するという事件が起きた。
 事件が起きたのは13日夜7時10分頃。カルロス・トナニ道(州道333号線)100キロ地点で、約10人の強盗団がプロテージェ社の現金輸送車を襲った。
 拳銃や機関銃などで武装した一団は、現金輸送車の前面と側面から射撃を加えて現金輸送車を街道の外に導き、停車した車に乗っていた運転手や警備員らに車から降りるよう命令。警備員らがおりた後は車の天井に仕掛けた爆発物を爆破させ、現金を奪って逃げた。
 犯人達はサトウキビ畑を逃走中との通報を受けた警察は、現場周辺を固めたが、強盗団は警官による包囲網を突破して逃げおおせた。
 この事件で盗まれた現金の額などは公表されていないが、逃走する際に現場周辺を包囲していた警官隊と遭遇した強盗団は警官隊との銃撃戦も行っており、午後8時半頃にジャボチカバルで起きた銃撃戦で頭に被弾した軍警は、病院に運ばれる途中で死亡した。
 なお、強盗が爆破した現金輸送車の天井は、現場から40メートル先まで吹き飛ばされた。この衝撃で現場周辺には様々な金額の札が飛び散ったため、14日朝は、周辺住民がお札を探そうとして畑の中を歩き回る姿がかなりの数見られた。
 ただし、噂を聞いて集まった住民達も全員がお札を見つけられたわけではなく、無駄足だったと嘆く人も多かった。
 警察によると、このような事件によってばら撒かれた現金を拾い集めた人がそのまま着服すると罪に問われ、投獄される可能性もあるという。
 なお、14日午後3時過ぎの段階では、容疑者は誰も捕まっていない。(13、14日付G1サイトなどより)

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