ブラジル南部のサッカーチーム、シャペコエンセは16日の午後、今年の新ユニフォームを発表した。これは同チームが今年、チーム史上初めて出場を果たした、南米大陸王者を決めるリベルタドーレス杯(以下「リベルタ杯」)のホームデビュー戦に合わせてのことだ。
昨年、シャペコエンセは、南米規模ではリベルタ杯に次ぐ位置付けのスル・アメリカーナ杯の決勝に進出するも、11月末に、決勝の地であるコロンビアのメデリンに向かう途中、乗っていた飛行機が墜落し、監督、選手のほとんどを失った。
この事件は世界的に大反響を呼び、多くの援助の手が差し伸べられた。その中には、スル・アメリカーナ杯の決勝戦の対戦相手、アトレティコ・ナシオナルからの「優勝を譲る」との申し出も含まれていた。
その後、シャペコエンセは正式にスル・アメリカーナ杯優勝チームと認定され、優勝の栄誉の他に、今年のリベルタ杯出場権も得た。
シャペコエンセは先週、敵地で行われたリベルタ杯の初戦を勝利している。16日夜は、アルゼンチンのラヌースを相手に同大会初のホームゲームを戦う。
新ユニフォームでは、シャペコエンセのチームカラーである緑が一層深くなっており、スル・アメリカーナ杯優勝の証であるバッジもついている。
しかしながら、対戦相手ラヌースが濃紺のユニフォームしか持ってきていないことが分かり、深緑と濃紺では混乱するために、ホームのシャペコエンセが、白の第2ユニフォームを使う可能性もささやかれている。
決戦の前日には、飛行機事故からの奇跡の生還者、選手のネット、アラン・ルシェル、ジャクソン・フォルマンらが、ホームスタジアムでの練習に姿を見せ、チームの士気を高めた。(16日付ジアリオ・デ・ゴイアスサイト、G1サイトより)