家庭用ガスボンベ(ボチジョン)の価格が21日より値上がりすると、17、18日付現地紙・サイトが報じた。
ガス配給会社組合(Sindi―gas)セルジオ・デ・メッロ会長によると、ペトロブラス(PB)社が液化天然ガス(LPG)の製油所出口価格を21日から平均9・8%値上げすると発表したという。
今回の値上げは13キロ以下のサイズの家庭用ボンベのみに適用され、それ以上のサイズや、大容量での販売には適用されない。
PB社は、13キロのガスの消費者価格は、一つあたり1・76レアル(3・1%)の値上げにすぎないと推定しているが、専門家たちは、ガス配給会社や販売会社などの関連業者が各々の利幅を引き上げたりすれば、消費者価格は5%から10%上がる可能性があると見ている。
今回の値上げは、2015年9月1日以来のこととなる。
一般的にPBは、LPGの価格を国際流通価格より低く抑えている。今回の値上げの後も、LPGの価格は世界標準より20%程度低い。
国家原油庁(ANP)によると、2003年1月から2015年8月までのガスボンベの平均価格は、29・35レから46・02レに、56・8%上昇した。2016年末までの上昇幅は89・4%だ。
セルジオ・デ・メッロ会長は、「ガスの値上げは避けられない。これまでずっと、インフレのせいで輸送費や人件費が上昇しているし、税金も上がっている」とした。