リオデジャネイロ州保健局が23日、同州内の黄熱病患者が2人増えて5人になったと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。同州で患者が確認されているのは、最初の死者も出たカジミロ・デ・アブレウ市だ。
同市で最初に確認された患者は、サチラ・サントス氏(38、11日に死亡)とアレサンドロ・ヴァレンサ・コウト氏(37)の2人で、その後、ジョアキン・デ・オリヴェイラ・サントス氏(45)の罹患も確認された。
今回新たに確認されたのは、アブレウ・ジャイロ・ボショルニ氏とペドロ・デ・オリヴェイラ・サントス氏だ。ボショルニ氏は国立公務員病院に入院中だが、残る3人は既に退院許可を得た。カジミロ・デ・アブレウ市では既に、4万2千人の住民中、4万人に予防接種を行った。
リオ州では、黄熱病による最初の死者が確認されて以来、予防接種を希望する人の列が各地に出来ている。リオ献血センターでは、黄熱病の予防接種を行うとアナウンスして以来、来場者が急増したという。同センターでは、予防接種を受けた人が献血のために再来場する事を願っている。
16日現在の黄熱病感染者は、ミナス・ジェライス州325人、エスピリトサント州93人、サンパウロ州4人、リオ州2人の計424人(死者137人を含む)だったから、この数は既に増えた事になる。
なお、24日付G1サイトによると、ブラジルでの黄熱病流行を受け、パナマ、ニカラグア、ベネズエラ、コスタリカ、エクアドル、キューバといったラ米・カリブ海諸国では、観光などで滞在または乗継で12時間以上滞在する生後9カ月以上のブラジル人に、黄熱病の予防接種を受けた事を証明する書類を要求し始めた。これらの国に行くまたは通過する人は、出発の10日前までに予防接種を受ける必要がある。
また、4月14日の受難日から16日の復活祭(パスコア)と、21日のチラデンテスの休日からの二つの連休で旅行する予定の人は、旅行先が安全か否かを確認し、予防接種を受けるかを決める必要もある。
予防接種が必要な人は出来るだけ早めに、居住地の保健所や病院にワクチンの有無を確認した方が良い。
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