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リオデジャネイロ市=アルゼンチン人2人が死亡=周辺国観光客の間で不安も

 先週末、リオデジャネイロ市でアルゼンチンからの観光客2人が相次いで亡くなる事態が発生し、周辺国でブラジルへの旅行を懸念する声が高まっている。28日付現地紙が報じている。
 25日には、2月27日に銃で撃たれて入院中だったナタリ・カペッティさん(42)が入院先の病院で亡くなった。カペッティさんは事件当日、キリスト像に行くつもりだったが、誤って同市サンタテレーザ区のファヴェーラ、モーロ・ドス・プラゼーレスに車を乗り入れ、麻薬の売人らに銃で撃たれた。
 26日未明には、同市最大の観光地の一つ、イパネマのバーで、マティアス・カレーナさん(28)が喧嘩に巻き込まれ、殴られて倒れた際に頭を強打し、死亡した。
 2016年から17年の観光シーズンにかけてブラジルを訪れた300万人の観光客のうち、アルゼンチン人は30%を占める大事な客だが、今回の事件で同国や周辺国の間でブラジルに対する不安が広がっているという。
 アゴラ紙の取材に答えたアルゼンチン人観光客からは「私たちの国とブラジルの間のライバル意識のせいで、自分も殺されてしまうのではないかと思ったことがある」「ブラジルでは毎日、一体何人の人が亡くなっているの?」といった声が相次いでいた。