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ブラジル選挙高裁=ジウマとテメルの当選無効も?!=いよいよ4日から審理開始=判事任期で最後のせめぎ合い=選挙検察は厳しい注文

選挙高裁のエルマン・ベンジャミン判事(左、Geraldo Magela/Agência Senado)
選挙高裁のエルマン・ベンジャミン判事(左、Geraldo Magela/Agência Senado)

 2014年の大統領選でのジウマ/テメルのシャッパの不正疑惑に関する選挙高等裁判所での裁判が、週明けの火曜、4月4日から開始されることになった。29日付現地紙が報じている。

 この裁判の開始が4日になったのは、同裁判所判事の一人であるエンリケ・ネーヴェス氏の任期が6日付で切れる(正式には16日付までだが、直前10日間の仕事は禁じられている)ために、その前に投票することを願ってのことだという。
 よって、それに間に合わせるように、4日の朝と夜、5日の夜、6日の朝という急ピッチで、計4回の審理が行われる。
 この場合、早期判決を妨げると見られているのは、ジウマ前大統領の弁護人が、報告官のエルマン・ベンジャミン判事の最終報告に対する見解を述べる際、同裁判所から求められている「48時間以内」を「5日以内」に延長することを求めていることだ。
 この件は4日の朝の審理で検討されることになるが、弁護人の主張が認められると、見解を述べるのが7日~9日になる可能性があり、ネーヴェス判事は投票に参加出来なくなる。
 一説によると、ネーヴェス判事と5月5日に退任するルシアナ・ロッシオ判事はベンジャミン報告官同様、同シャッパの当選無効を支持していると見られている。ベンジャミン判事は、テメル大統領からの、ジウマ前大統領とは別々に裁くようにとの要請やオデブレヒト社の報奨付供述の無効化要請を受け入れる意思もないようだ。
 だが、テメル大統領がネーヴェス氏とロッシオ氏の後任に指名する予定のアジマール・ゴンザーガ氏とタルシジオ・ヴィエイラ氏は、テメル氏の当選無効は望まないと見られており、テメル陣営は審理の長期化を望んでいるという。
 また、選挙高裁のジウマール・メンデス長官は最高裁でラヴァ・ジャット作戦の報告官をつとめるエジソン・ファキン判事に、4日からの審理の前にオデブレヒト社の関係者が行った報奨付供述の内容を開示するよう求めている。同社関係者は選挙高裁でも証言を行っているが、最高裁の許可が出るまでは守秘事項として扱われるためだ。同社幹部らの供述には、同シャッパへの賄賂を秘密口座に支払ったなどといった内容も含まれているとされている。
 テメル大統領の側近たちは、同社の報奨付供述の内容が解禁されることで、国民の政治不信が高まることも恐れている。
 裁判の投票はメンデス長官を含め、7人の判事で行われる予定だ。裁判開始を4日とするとの判断は、選挙検察が28日に最終の意見書を提出したことを受けたものだ。エスタード紙によると、選挙検察は、ジウマ/テメルのシャッパの当選を無効とし、テメル氏の大統領職剥奪とジウマ氏の政治活動停止(選挙出馬権喪失)を求めているという。

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