サンパウロ市南東のサンベルナルド・ド・カンポ市が、同市の住民ではない人が同市を通る高速道路で事故を起こし、病院に搬送するなどの経費が発生した場合は、高速道路管理委託会社に入院費などを請求することを決めたと、30日付現地紙サイトが報じている。
この法案は29日の市議会で、全会一致で可決された。同法案を提案したオルランド・モランド市長は31日にこれを裁可する意向で、週明けから料金の徴収が始まる。
サンベルナルド・ド・カンポ市内を走る高速道路は、アンシエッタ、イミグランテス、ロドアネル南部の三つで、アンシエッタ、イミグランテス幹線道はEcovias社が、ロドアネル南部はSPMar社がそれぞれ管理している。
三つの高速道路で交通事故が発生した場合、通常は現場から最も近い病院に転送される。
モランド市長は、「例えばブラジルの中西部からサンパウロ州サントス港に大豆を運んでいたトラック運転手が、たまたまサンベルナルド・ド・カンポ市で事故を起こして入院した場合、市が全額負担するのは不当だ」と語った。
市長はまた、高速道路運営会社は通行料を徴収しているのだから、事故発生時の費用を負担すべきだとしている。
Ecovias社は、正式に書面が届いていないために同件についてコメントできないとの声明を発表している。