今日1日より、サンパウロ市内南部を走るいくつかの路線のバスが、料金徴収係(コブラドール)を伴わない運転を開始する。コブラドールを採用している国はもう珍しくなっているが、サンパウロ市ではハダジ前市長もドリア市長も、人件費削減などの観点からビリェッテ・ウニコへの完全移行を強く願っている。だが、割合としては少ないながらも、市民の6%はまだ、バスに乗るとき、現金で支払っているという。また、利用者の中には「ビリェッテの課金が料金以下になっていたらどうすればいいの」と心配する声もある。雇用上の問題もあることから、すんなり移行するのは難しそうだが、果たしてどうなる?
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3月30日午前、マルジナル・チエテにおいて、ドリア・サンパウロ市市政における速度制限変更後で4人目となる死者が出た。場所は北部のオレステス・ケルシア橋に近い、カステロ・ブランコ高速道方面行きの車線で、バイクがトラックに衝突する事故が起きたという。これまでの3人の死者はいずれも、バイクの運転手だったという。この件に関し、ドリア市長は「制限を緩めたからではなく、規則を守らないことで事故は起きるものだ」と語っている。
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1月は大雨だったサンパウロ州だが、2月は降水量が少なく、3月も、カンタレイラ水系に降った雨は114ミリと決して多いとは言えない。これで雨季といえる時期は終わったが、カンタレイラの3月31日の水位は前年同日の36・1%から65・6%、アウト・チエテが43・2%から54・8%に上がった。これからは乾季だが、どこまで水位を保てるか。