ダイソー・ブラジルが先月24日、サンパウロ市モルンビーに新店舗を開いた。富裕層向けのショッピング・シダーデ・ジャルジン(Av. Magalhaes de Castro, 12000)に開店し、前日23日夜にオープンを祝った。
当地14店舗目で、ヒロタ協力店を含めると23。日本で同社は大衆向けという印象が強く、富裕層への需要は当初、あまり意識してこなかったという。大野恵介社長は、「これまで出店したやや富裕層向けの店舗で、思いのほか反響が良かった」と明かした。
手応えをつかんでいた中、ショッピングセンター側から打診があったという。一等地のショッピング内出店にあたり、景観に馴染むためより洗練された内装にした。品揃えも考慮し、書道用具などあまりに日本らしい商品は陳列しなかったという。
価格は7・99レアルを基本に3・99レから。良識的な価格、豊富な品揃えを武器に富裕層の需要にも応える意向だ。
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サンパウロ市南部の高級住宅街モルンビー地区に新店舗をオープンしたダイソー。当地では、電動消しゴムやメラミンスポンジなどが売れ筋という。また弁当箱も多種多様あり人気だとか。かつて弁当を持参する生活習慣は当地にはあまりなかったが、最近は増加傾向らしい。そんな変化もあって、今では売れ筋商品の仲間入り。センスの良い文房具や掃除用品などが揃う生活雑貨店として、モルンビー出店で富裕層の間でもダイソー人気が高まりそう。