役員改選を控えるブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)が13日午後6時、シャッパ(候補者連記名簿)提出の受け付けを締め切った。対抗シャッパの提出はなく、5月19日の評議員会でも体制派が過半数を占めているため、この時点で事実上、呉屋春美会長の続投が決まった格好だ。
呉屋会長は13日午後に文協事務局を訪れ、体制派シャッパ「統合と進歩」を提出した。
第一副会長には松尾治氏(一世)の名前が書かれ、第二には西尾ロベルト氏が昇格した。第一副会長を務めた山下譲二氏は評議委員会長として活躍する。
第六の秀島マルセロ氏(三世)は現在47歳と若手だが、2005年頃にも副会長を務めていた。
ジョルナル・ニッパキの取材に対し、呉屋会長は「1期目は私の経験不足と、理事会の失敗もあり、活発な活動とはいえなかった。その結果、後継者が育てられなかったから、もう一度やることにした」と語った。
また今期の目標として「次の任期は文協の経済的自立を最優先課題にする。会員数を増やすことを求められるが、現在のスペースをより積極的に活用して資金につなげる発想も大事だ」との抱負をのべた。
来月19日に第152回定期評議員会が行われ、1期2年の新体制が正式に決定される。唯一提出されたシャッパ「統合と進歩」は以下の通り(敬省略)。
▼理事会【会長】呉屋新城春美【副会長】松尾治(第一)、西尾ロベルト(第二)、林まどか(第三、一世)、西村リカルド(第四、三世)、上辻照子(第五、二世)、秀島マルセロ(第六)、福原カルロス・ケンジ(第七)【専任事】花城アナクレット【会計理事】国井ジェルソン
▼評議委員会【会長】山下譲二【副会長】木多喜八郎(第一)、桂川富夫(第二)、白石マルセロ(第三)【幹事】頃末アンドレ(第一)、楠本留巳(第二)、栗田クラウジオ(第三)
▼監査役員会【正監査】破魔浩一郎、原長門、小笠原ロナルド【補充監査】山田タカオ、藤本徹也、嶋尾ジョルジ