ジョアン・ドリア・サンパウロ市市長は17日、市の社会援助局局長をつとめていた、元テレビ司会者でもあるソニーニャ・フランシーヌ氏の辞任を発表した。18日付伯字紙が報じている。
ソニーニャ氏は、ドリア市政がはじまってすぐに行った清掃プロジェクト「シダーデ・リンパ」の第1回の清掃の際に遅刻し、その後の局長会議にも遅刻した。ドリア氏は初回の遅刻後に出した、局長らが公的なイベントや会議に遅刻した場合は200~400レアルの罰金を課すという条例は、彼女の名前をとって、「ソニーニャ法」と呼ばれるようになっていた。
ソニーニャ氏は、音楽チャンネル「MTV」の元人気司会者で、サンパウロ市長選にも出馬経験のある個性派だけに、同じ司会者経験者で実業家出身のドリア氏との相性は注目されていたが、4カ月足らずで離脱した。
ドリア市長は、ソニーニャ氏辞任が円満なものであったことをアピールすべく、自身のフェイスブックの動画でソニーニャ氏自身を呼んで辞任挨拶を行わせた。同市長は辞任の理由を「局長に要求されるものが、彼女の求めるものと合致しなかった」と説明した。
後任にはドリア氏の腹心と目されるフィリペ・サバラー氏が就任する。
なお、ソニーニャ氏は今後、市議に復帰する。