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リオ市=止まらぬ暴力の連鎖=銃殺は日常茶飯事、市内中心部での銃撃戦も

 リオ市北部ジャカレジーニョ地区の市立の託児所(保育所)で17日の朝、保育士助手のシャンセレー・ウィリー・ブランジさんが銃撃を受けたと、18日付アジェンシア・ブラジルサイトが報じた。

 ブランジさんは、託児所近くで発生した警察と犯罪者による銃撃戦の流れ弾で負傷した。

 現地の治安維持警察部隊(UPP)によると、警察は、パトロール中に犯罪組織に襲われた。

 地元警察署で調書が取られて初めて、軍警は、ブランジさんが腕に負傷し、病院で手当てを受けたことを知ったという。

 これを受けて、同市教育局長のセーザル・ベンジャミン氏は、「昨日、リオ市の幼児教育にたずさわる大切な職員が託児所内で銃撃されました。病院での手当ては受けており、命には別状ありません。彼女は子供を抱えていましたが、幸運なことにかすり傷で、子供は無傷でした。事件当時、周囲には警察はいませんでした。これはギャング同士の抗争です。これから現場を訪ねます」と、フェイスブックに書き込んだ。

 また、17日にはリオ市北部のボンスセッソ地区でペットショップ強盗が発生し、2人の死者が出た。軍警によると、軍警が駆けつけた時、強盗は店から出てくるところだったが、警察に気づいた強盗が店内に戻ろうとしたため、店主が強盗に組み付いた。強盗が持っていた銃で店主を撃ったのを見た警察は、犯人に銃撃を加えた。強盗は即死。店主は病院に運ばれたが、病院で息を引き取った。

 翌18日朝には、リオ市中心部のヴァルガス大統領大通りとサンターナ通りの交差点で、強盗行為を繰り返していた4人組に警官が発砲。流れ弾は近くを走っていたバスに当たったが、負傷者は出なかった。また、強盗犯は皆、逃走した。

 18日朝は、リオ市西部プラサ・セッカ地区でも麻薬不法取引撲滅作戦が決行され、激しい銃撃戦があったと住民がインターネットに書き込んでいる。

 リオ市教育スポーツレジャー局によると、同作戦の影響で、普段は228人の児童が通う現地の幼児発育センターは、午前中は閉鎖された。また、アカリ地区の託児所3カ所も、午前中は閉鎖された。