ここ数日、ブラジルのネット上に、病院のベッドに横たわり、明らかに何者かに殴られたとわかる、顔を真っ赤に腫らした高齢者の女性の写真があがり、話題を呼んでいた。この女性はサンパウロ市南部アクリマソンの市職員病院に入院中のテレーザ・デ・ジェズス・ガルシアさん(78)だ。テレーザさんは先週の木曜日に静脈瘤の手術を受け、身動きが取れなかったため、16日未明に看護師に水を頼んだところ、罵倒された上、顔を平手や拳で殴られたという。サンパウロ市によると、その看護師はすぐに懲戒免職処分にしたというが、高齢女性への、しかも病院内での暴力事件となると、病院側のイメージダウンも甚大か。
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昨日報じた、辞任したソニーニャ氏に代わってサンパウロ市社会援助局長を引き受けることになったフィリペ・サバラー氏。同氏は大都市の局長としてはまだかなり若い33歳だが、ソニーニャ氏の補佐をしていた時分から積極的に動き、周囲の話では「ソニーニャ氏の方が助手のように見えた」ほどだったという。同氏は化学系企業のサバラー社の御曹司でもあるが、家に路上生活者を住まわせるなどの行動派で、ミニ・ドリアとも呼ばれている。今後に期待したい。
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18日のサッカーのリベルタドーレス杯、シャペコエンセは本拠地コンダー・アリーナでのウルグアイ・ナシオナル戦を1―1で引き分け。これで、グループ・リーグ第7組では3試合を終わった時点で勝ち点4の3位となった。2チームが進出できる決勝T進出の可能性はまだまだ残されている。飛行機事故後のチームの奇跡を是非とも見たいところだ。