ブラジル中央銀行は25日、今年3月のブラジル人の国外での出費が、総額15億3千万ドルだったと発表した。この額は、12億9100万ドルだった昨年3月より18・5%増えている。
1月から3月までの第1四半期で比較すると、今年は44億6900万ドルで、昨年同期の29億7200万ドルより50・4%増えた。
中銀経済部長のトゥリオ・マシエル氏によれば、ブラジル人の国外支出の増加は、レアルが対ドルで高値をつけていることと、ブラジルの一般消費者の間に景気回復への信頼感が高まっていることを反映したものだ。マシエル氏は「ここ数カ月間、消費者信頼感指数が徐々に高まっている。信頼感の高まりは消費増にも繋がる」と語った。
外国人が3月にブラジル国内で消費した額は6億5千万ドルで、第1四半期では18億6千万ドルだった。ブラジル人の国外での出費の方が外国人のブラジル国内での出費より大きいため、3月の旅行収支は8億8千万ドルの赤字、第1四半期では26億2300万ドルの赤字だった。
4月についても、20日までのデータで見る限り、ブラジル人は積極的に国外旅行に出て、旅行先で出費していることを示している。
4月1日から20日までのブラジル人の国外消費は10億2300万ドルで、外国人のブラジル国内消費は3億1300万ドルだ。このペースが月末まで続くと、4月のブラジル人の国外支出は、昨年4月と比べて32%増となるという。(25日付アジェンシア・ブラジルより)