本日の本面の記事は、奇しくも最高裁による人身保護令の判断の話が二つ重なった。最高裁は通常、長官を除く10人が5人ずつの班に分かれて審理を行うが、今回は第1班が殺人容疑者のサッカー選手ブルーノ、第2班がラヴァ・ジャット作戦の被告に関し、それぞれ、対照的な判断を行った。そもそも、重大な事件の犯人と目される人物を、「次の裁判のめどが立たないから」との理由で、社会的な懸念が明らかにあると知りながら、あえて人身保護令を認めるというのは、国民にはわかりにくい話ではないだろうか。被告の人権という見方も理解は出来るが、今後、国民の関心を高めそうな問題だ。
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21日付本面でも紹介した、現在、ブラジルの青少年の間で流行り、社会問題となっている「バレイア・アズル(シロナガスクジラ)」。苦行を課して、時には死にさえ追い込む、一種の洗脳ゲームだが、24日午前にはサンパウロ州モンガグアで、ねずみの毒を飲んだという13歳の少女が救急病院に運ばれるという事態が発生した。この少女はこの毒を飲んで自殺しようとしていたと告白しているとか。身近に子供がいる人は、他人事と思わず注意する必要がある。
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4月に入ってから冷え込みが続くサンパウロ州だが、寒冷前線が到来し、雨が降った昨日から、天気はまたも下り坂だ。予報だと、サンパウロ市では雨が続くのみならず、日曜日までの最高気温は21度までしか上がらず、日曜日には最低気温が11度まで下がると予想されているとか。明日から実施と噂されている大型ストも気になるが、天気対策の必要もあるようだ。