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サンパウロ州サウチーニョ=中絶断った女性殺される=会社の上司が犯行認める

 サンパウロ州内陸部のリオ・ダス・ペドラス地方のサトウキビ畑で26日、24日から行方不明となっていたサウチーニョ市在住のデザイナナー、デニーゼ・ステラさん(31)が絞殺体となって発見され、会社の上司のクリスチアノ・ロムアウド容疑者(39)が犯行を認めた。

 警察によると、ロムアウド容疑者は服飾会社の上司で、妻もいたが、妻に隠れてステラさんと付き合っていた。ステラさんは妊娠2カ月で、子供の父親はロムアウド容疑者だったという。

 ロムアウド容疑者は警察での取り調べに応じ、ステラさんの車の中で、彼女と一緒になるために妻と離婚する気はないと伝えた途端、ステラさんが暴力的になったため、車のシートベルトで首を絞めて殺し、遺体を捨てたと供述した。ステラさんの車は、遺体発見現場に近い、サトウキビ栽培地で発見された。

 しかし、警察は、同容疑者が供述の中で、ステラさんが妊娠中だった事や中絶するよう頼んだ事には一切触れなかった事を不審に思い、虚偽の供述をした可能性と計画犯罪であったか否かを確認するため、さらなる捜査を続けている。

 警察によると、ロムアウド容疑者は少なくとも1度、ステラさんが妊娠していた事を知らなかったとも供述している。だが、警察の調べでは、ロムアウド容疑者は妊娠の事実を知っており、ステラさんに中絶するよう求めたが、ステラさんは子供を堕ろす気はないと断っていたという。

 ステラさんの遺体は、27日朝10時に、サウチーニョ市の市営墓地に葬られた。(27日付G1サイト、28日付エスタード紙などより)