ブラジル陸軍は、先月19日の『陸軍の日』を記念し、南東軍司令部(マウロ・セザル・ロレナ・シジ総司令官)で行なった功労賞表彰で、日系社会から5氏を称えた。
受賞したのは中前隆博在聖総領事、平崎靖之氏、池崎博文氏、小山シルビオ軍事司法裁判所長官とブラジル・ホンダを代表してカルロス・エイジ・ミヤグチ副社長の5氏。シジ総司令官の推薦を受け、今回の受賞に繋がったという。
サンスイ社で社長補佐を務め、軍上層部の日系人を中心に広く交友関係を築いてきた平崎氏は、「軍関係者以外の日系人がこんなに受賞したのは初めてでは。サンパウロ州日系社会が尊敬されている証拠だ」と語り、「大変名誉だ。これは私の『宝』です」と喜びを語った。
昨年11月には、フィリピン・ルバング島に30年近く潜伏して闘い続けた〝伝説の日本兵〟小野田寛郎さんのポ語伝記が陸軍図書館から刊行され、今年2月には陸軍とリベルダーデ友好協会が共同で新年会を初開催するなど、陸軍と日系社会との交流が深まってきている。