2日夜、サンパウロ市パウリスタ大通りの大統領府分室前で、上院が承認したばかりの移民法に反対し、大統領の拒否権行使を求めるグループと、新移民法に賛同するグループが衝突し、4人が逮捕される騒ぎが起きた。
3日付G1サイトなどによると、事件が起きたのは2日午後9時頃で、同法に反対するモヴィメントス・ジレイタ・サンパウロとジュントス・ペロ・ブラジルの参加者約50人と、同法に賛同するグループ約20人の間で衝突が生じ、何かが爆発した様子も映ったビデオが、フェイスブックに掲載されたという。
この混乱で、法案に賛同するグループから、バレスチナ人2人を含む4人が傷害罪などで現行犯逮捕された。
4人は3日にバラ・フンダの裁判所で裁判官から尋問を受けており、傷害罪、犯罪組織形成、公務執行妨害、爆発物所有の四つの罪で起訴される可能性があるという。
弁護士によると、彼らは同法に反対するグループのメンバーからリンチに遭い、バレスチナ出身のシリア人、ヌル氏は頭にケガもしているが、暴行した犯人達は捕まっていないという。
逮捕された1人はパレスチナ・パラ・トードスの活動家で、サンパウロ市中央部でバールを経営するハッサン・ザリフ氏だ。同氏の友人は、法案反対者達はパレスチナ人に対して武装しているという内容のビデオを掲載した。弁護士によると、4人とのコンタクトには5時間を要し、警察は報道関係者の取材を拒否していたという。
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