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東西南北

 ブラジル北部マラニョン州などで、先住民と地元農園主の土地を巡る争いが激化している。同州から境界線を定めるよう要請を受けたが、予算不足でできないと反発していた国立先住民保護財団(Funai)のアントニオ・コスタ会長が5日、就任4カ月足らずで解任された。「予算不足は嘘」と、法相の逆鱗に触れた形だが、同元会長は、「私が解任されたのは、採用試験さえ受けていない20人を職員として採用せよとの命令を断ったせいだ。先住民を見たことさえない人を職員に採用することはできない」と答えている。
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 パラナ州地裁が4日、反テロ法にのっとり、リオ五輪でテロを企てた8人の被告に有罪判決を下した。反テロ法に基づく告発はこれが初めてだった。調べによると、ブラジル各地にちらばっていた被告たちは、スマートフォンやネットを使ってイスラム国の情報に触れ、それに傾倒。共同で五輪期間中にテロを行うことを計画するに至った。主犯のレオニジ・メロ被告には禁固15年以上の刑が下った。同被告は現在、ハンガー・ストライキを実行しているという。
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 5日付本欄でパルメイラスに関し、「標高2千メートル超の高地に対応できずに敗れた痛みは早めに忘れて、次で勝てば」と書いたが、パルメイラス首脳陣は全く考えが違ったらしく、エドゥアルド・バチスタ監督を解任してしまった。ここまでの成績は決して悪くなかったが、試合内容が悪い事が表向きの解任理由だ。しかし、昨年優勝しながら、〃一身上の都合〃で退任したクーカ前監督を呼び戻したいのだろうともっぱらの噂だ。