10日付本欄で、サンパウロ市のドリア市長が、市内の幹線道路マルジナル・ピニェイロス、マルジナル・チエテ民営化の意志を表明したことを報じたが、同日付の現地紙では全く逆の「ドリア市長、両幹線道路の民営化を断念」との記事が載ってしまった。どうやら「通行料を徴収する気はないが、いかなる可能性も今のところは否定しない」のコメントが叩かれ、即座の方針転換となった模様だ。
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また、10日付2面トップ記事で「ジャノー検察庁長官、ジウマール・メンデス最高裁判事の妻が被告を弁護する立場にあるとし、中立性に疑問」と書いたら、同日付現地紙は、「ジャノー長官の娘はLJ作戦捜査対象の建設大手OAS社の弁護士」と掲載。9日付のG1サイトは、「検察庁が長官はOAS社の捜査にはタッチしていなかったと発表した」と報じた。なお、メンデス判事がラヴァ・ジャット作戦で有罪となった被告への人身保護令適用に賛成したことなどで出た罷免請求について、ジャノー長官は9日、同判事罷免には反対との意見書を最高裁長官に提出した。
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ルーラ元大統領に対する本人尋問は、トイレ休憩や軽食のための休憩を挟んで、午後5時半現在も継続中。ルーラ氏への質問はモロ判事だけが行うのではなく、検察側やルーラ氏弁護団が質問や弁護を行う時間も確保されている。クリチバ市内に居るルーラ支持派と反対派は場所を分けられ、対峙しないよう配慮されているが、尋問後の市内の反応や如何に。