ブラジル人陶芸家のクリスチーナ・ロッシャさんが主宰する陶芸作品展示会「Ceramica a MuitasMaos」が20日~6月30日まで、SESCカンピーナス(Rua Dom Jose, 270/333, Bonfim, Campinas)で行われる。開会式は19日の午後6時から。入場無料。
参加する陶芸作家は文協の工芸委員会委員長でもある生駒憲二郎さん、クサノ・イウェスさんなどのほか、日本の陶芸作家、藤田昭子(あきこ)さんの作品も。
藤田さんは巨大な作品を野外で造形、その場で野焼きして完成させることで有名。1982年に来伯し、その後、4年当地で作品作りを行った。
案内のため来社した生駒さんは、「陶芸が好きな人なら藤田さんのことをみんな知っている。藤田さんの作品を見る良い機会なので、ぜひお越しください」と来場を呼びかけた。
問い合わせは(19・3737・1500)まで。
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生駒さんによると、陶芸作家の藤田昭子さんはサンパウロ州立総合大学(USP)の敷地内でも作品作りをしたことがあるとか。「学生や芸術関係者の手を借りて巨大な作品を完成させた。でも、大学から許可を取っておらず、ブルドーザーで破壊されてしまった。とってもパワーの溢れる、強い人だった。当時のニュースを見て、藤田さんのことを鮮烈に覚えている日系の方もいるのでは」とのこと。興味が湧いた人は、ぜひ力のこもった実物を鑑賞しにいってみては。