サンパウロ市内のバスの運転手と車掌の組合が15日、企業側の提示した給与調整案に同意できず、16日の午後2時から5時にストを行う事を決めたと15日付現地紙・サイトが報じた。
組合側は、16年5月からの1年間のインフレ率にあたる6・4%プラス5%の給与調整と1日25レアルの食事手当て、利益配分を要求していたが、会社側は、食事手当てについては同意したものの、給与調整率はインフレ率プラス3%を2度に分けてと提案していた。
運転手や車掌達の組合は15日未明の総会で、会社側の組合の提案はのめないとして、16日のストを予定通り決行する事を決めた。市内を走るバスやターミナルは、前記の時間帯に一時的に機能を停止する予定だ。
運転手達の組合は12日早朝にも集会を開いており、同日はサンパウロ市南部と北部ではバスの運行開始が遅れ、通勤客らの足に影響が出ていた。15日朝も、総会のためにバスの運行開始に遅れが出たようだ。
運転手や車掌の組合のヴァウデヴァン・ノヴェンタ会長は、会社側の組合の提案は「話にならない」とし、市役所とバス会社の間のせめぎあいには屈しない姿勢を明らかにした。
一方、バス会社側の組合のフランシスコ・クリストヴァン会長は、「現状では運転手や車掌達の組合側の要求に応える事は困難だが、対話、交渉の余地はまだ残っているはずだ」と答えている。
タグ:サンパウロ