ここ1カ月ほどカポエイラ教室に通っているが、これが面白い。そもそもカポエイラとは、黒人奴隷がアフリカから伝えた格闘技とダンスを織り交ぜたもの。そこに楽器の演奏が伴い、リズムに合わせて手合わせをするのだが、勝敗はつけない。
魅力は、初心者でも自分の実力を出せるところだと思う。カポエイラはアクロバット的なイメージをもたれがちだが一概にそうではない。
大切なのは互いが相手の動きをよく見て、自分がどう動くか考えること。だから、たとえ自分のできる技が少なくても、合いの手の出し方の相性が良ければ、よい手合わせだったといえる。
カポエイラは言葉を使わないコミュニケーション、「以心伝心」に通じる部分を感じる。そんなブラジルを代表する文化の一つを、いつか日本に伝えたいと秘かに願っている。(陸)
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