ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 20日夜から21日夜までかけて行われた、今年のサンパウロ市ヴィラーダ・クルツラルは、雨にも祟られ、閑散とした出足で終わった。ジョアン・ドリア新市長は、主要ステージをこれまでのセントロ集中から、北部のアニェンビー、東部のカルモ公園、南部のインテルラゴスなどに拡散させたが、どこの会場も集客見込み数を大幅に下回り、一部のコンサートはキャンセルされた。サンパウロ市文化局長は、「セントロに4万人もが集って混乱が起きるような事態を避けたかった」と強がりも。
     ◎
 リオ市の名門サンバエスコーラ、インペリオ・セラーノで活躍していた著名なサンバ歌手で作曲家のアルリンド・クルス氏が、3月17日に自宅で脳内出血で倒れて以降、入院期間が2カ月を超えた。医師は同氏の健康状態は良好で、神経学的な回復の途中にあるが、今後、後遺症が残るかどうかはまだ明言できないとしている。
     ◎
 先週末、サッカー全国選手権の第2節が行われた。1部20チーム中、国際大会に勝ち残っている関係で平日にも試合があるチームはコンディション維持に苦労している。例えば、国内では圧倒的な戦力のパルメイラスは、先週17日のブラジル杯の試合と、24日のリベルタ杯にはさまれた、20日のシャペコエンセ戦には2軍を送らざるを得ず、全国選手権初黒星を喫した。逆に全国選手権に戦力を集中できるコリンチャンスは、21日のヴィトーリア戦を勝利した。強いチームになるほど、過密日程に苦しむのがブラジルサッカーの常。全国制覇への道のりは始まったばかりだ。